大容量オートレンジ直流電源WPシリーズ

¥1,020,000 ~(税抜)

概要

大容量でコンパクト。1台で複数台の電源として。 

充実のラインナップ

[全シリーズ共通] 5kW/10kW/15kW/18kW、最大電圧 80V ~ 1950V、 最大電流 23A ~ 540A

電池模擬に対応する多機能モデル
WPシリーズ 全21機種
  • CV/CC/CP モード
  • 内部抵抗可変機能装備
WPシリーズ のエントリ・モデル
WP-Eシリーズ 全21機種
  • CV/CC モード(CP モードなし)
  • 内部抵抗可変機能なし

WPシリーズ ATE 組込みモデル  全42機種   ATE: Automatic Test Equipment

WP-A シリーズ   全21 機種
  • 操作パネルなし、外部制御専用
  • CV/CC/CP モード
  • 内部抵抗可変機能装備
  • WP シリーズのスレーブ機として
WP-EA シリーズ  全21 機種
  • 操作パネルなし、外部制御専用
  • CV/CC/CP モード(CP モードなし)
  • 内部抵抗可変機能装備なし
  • WP シリーズのスレーブ機として

電源オン/オフはシステム側(外付け)のリレーやスイッチにて、電圧・電流等の各設定および出力オン/オフは通信インタフェースを経由して制御します。

WPシリーズラインナップ

大容量システム

WP(またはWP-E)シリーズをマスタ機、WP-A(またはWP-EA)シリーズをブースタ機として並列接続することで、容量を増設。 ケーブルでつなぐだけで、容易に大容量システムを構築できます。 50台まで接続できるので、18kWモデルでは最大容量900kWに対応します。

容量や用途に合わせて運用

WPシリーズの以下の製品は、輸出貿易管理令別表第1、2項(36)直流電源装置の該当品です。
日本国外に持ち出す際は、日本国政府の輸出許可が必要です。
WP250-120(E/A/EA)、WP350-84(E/A/EA)、WP500-60(E/A/EA)、WP250-180(E/A/EA)、WP350-126(E/A/EA)、
WP500-90(E/A/EA)、WP650-69(E/A/EA)、WP750-60(E/A/EA)、WP650-81(E/A/EA)

特長

機能・性能

  • 最大18kWの大容量
  • 出力容量:5kW/10kW/15kW/18kW
  • 出力電圧:[0~80V]~[0~1950V]
  • 出力電流:[0~23A]~[0~540A]
  • 全84 モデル 
  • ATE 組込みに適した外部制御専用モデルをラインナップ
    2 シリーズ 全42 機種(操作パネルなし)
  • 並列接続最大50台で900kWの大容量システム構築可能
  • オートレンジ出力
  • 低出力リプル、低ノイズ
  • 高さ3U のコンパクト設計
  • 力率 0.95、効率95% (max.)
  • 三相 180V~460V 入力
  • CV/CC/CP * モード(出力優先順位設定可能)
  • 電圧/電流/電力測定機能
  • シーケンス機能 最大8000ステップ
  • 内部抵抗可変機能 *
  • 出力スルーレート可変機能
  • 保護機能 OVP, OCP, OPP, OTP
  • LAN(LXI)インタフェース
  • LXI Webサーバ
  • 絶縁アナログ、RS-422/RS-485+USB、GPIBインタフェースをオプションで装備可能(いずれか一つ)
  • コントロールソフトウェア

* WP-E/EA シリーズは除く

オートレンジ出力

オートレンジ出力は、電圧・電流および電力の制御により、広い範囲でフルパワー出力可能なフレキシブルな機能です。

一般的な可変電圧直流電源(単レンジ方式)の出力電力範囲は、下図のように、電圧×電流で作られる長方形に制限されます。80V/188Aで15kW出力の電源の場合、出力電圧27Vで使用した場合、最大出力電流は188Aのままなので、出力電力は1/3の5kWとなります。それに対してWPシリーズは、出力電圧27Vで使用した場合、最大出力電流は540Aとなり、15kWの電力供給が可能です。定格電力の出力範囲内で複数の電圧・電流の組み合わせができるWPシリーズは、1台で複数台の電源の性能を備えていることとなります。多種多様な負荷を駆動する開発現場などにおいて、そのフレキシビリティを活かして、高いパフォーマンスを発揮します。

一般的な直流電源

WPシリーズ

オートレンジ出力とは?

オートレンジ出力だから、何役もの用途で活躍!

電力(パワー)が一定の特性を持つ“オートレンジ出力”の直流電源 WPシリーズは1台で何役もの用途で使うことができます。しかも、WPシリーズはお求めやすい価格により、従来型と比較すると、大変コストパフォーマンスがよい電源です。
ここでは、アプリケーション例を取り上げながら、オートレンジ出力について解説します。

  • オートレンジ出力特性
  • WP1050-42(E) (15kW, 1050V, 42A) の出力特性とアプリケーション例
  • WP1500-30(E) (15kW, 1500V, 30A) の出力特性とアプリケーション例
オートレンジ出力特性 

WP650-69(E)(出力容量15kW、最大出力電圧650V、最大出力電流69A)を例に、従来型(500V/30A)に対して、オートレンジが優位な点を説明します。

①WP650-69(E)オートレンジ出力特性

WP650-69(E)は 範囲②の650V~217.39V内で15kW一定の出力が得られます。
650V、23.07A、15kW
500V、30A、15kW
400V、37.5A、15kW
300V、50A、15kW
217.39V、69A、15kW
このパワー一定の特性をオートレンジ出力(特性)と
呼んでいます。

範囲③の217.39V以下の電圧では電流69Aまで
出力が可能です。

④従来型500V、30Aの出力特性

500V以下で使用すると最大電力が下がります。
500V、30A、15kW
400V、30A、12kW
300V、30A、0.9kW
200V、30A、0.6kW

30A以上電流を流すことはできません。
500V以下で15kW必要な用途では、
• 新規買い替え
• 同モデルを購入しての並列運転
などの方法が必要となります。

WP1050-42(E) (15kW, 1050V, 42A) の出力特性とアプリケーション例

このモデルは、HEV、EV用電装品試験に最適です。

WP1050-42(E)オートレンジ出力特性

②<HEV、EVの電装品試験の例>
• 750V車種の試験に対応
• 定格電圧1050Vなので過電圧試験に対応が可能
• オートレンジ出力範囲が1050V~357.14V
   中電圧車種の試験にも対応

③従来型500V、30A 出力特性

WP1500-30(E) (15kW, 1500V, 30A) の出力特性とアプリケーション例

このモデルは、家庭用から業務用、大型システム向けまで幅広いパワコンの試験に対応します。

WP1500-10(E)オートレンジ出力特性

②<パワコン試験の例>
オートレンジ出力範囲
1500V~500V 15kW
400V 12kW
• 大型システム
• 業務用システム
• 一般家庭用システム
一台でほとんどのパワコンに対応できます。
• 並列運転機能で簡単に増設が可能
• 内部抵抗可変機能装備

③従来型1500V、10A 出力特性

並列接続  900kW/27000A

各シリーズともに、最大50台まで並列接続可能です。
省スペースかつリーズナブルに、大容量電源システムを構築できます。540Aモデルの場合、並列接続で最大27000Aとなり、大電流を必要とする試験も可能となります。
システム全体は、マスタ機で制御します。

全ての機種がマスタ機としてもスレーブ機として利用可能

例えば、通常は別々に運用している同一機種を並列接続することで、容量を増設できます。
* ATE組込みモデル(WP-A/EAシリーズ)をマスタ機として使用する場合は、外部制御となります。

シーケンス機能 最大8000ステップ

試験の繰り返し、複数の条件の組み合わせや長時間試験など、試験パターンをプログラムして出力可能です。
最大8000ステップのシーケンスを組むことができます。

  • シーケンス数:16
  • 最大ステップ数:各シーケンス毎に500ステップ、最小1ms/ステップ
  • パラメタ:電圧、電流、電力、時間

内部抵抗可変機能

電源の内部抵抗を疑似的に可変することで、太陽電池や燃料電池などのエミュレーションが可能です。 定電圧動作時には、負荷電流による電圧降下を意図的に発生することで、太陽電池や燃料電池のI-V特性を容易に近似させることができます。 外付抵抗を使う場合の煩わしい抵抗値の変更作業もなく、抵抗体からの発熱や電力損失もありません。
* WP-E/EAシリーズは除く

ランプタイム設定/出力スルーレート設定

コンデンサ・低消費電力デバイスの試験に。

ランプタイム設定:出力ON/OFF時の立ち上がり時間、立ち下がり時間を任意に設定可能です。出力優先モード設定と併用することで負荷への過電圧・過電流を防ぎストレスを軽減します。
出力スルーレート設定:出力設定変更時の急峻な変化を抑制します。
コンデンサなど、突入電流が寿命に影響する負荷の試験に有効です。また、液晶などの超低消費電力デバイスに対して、ゆっくりとした電源の立ち上がりを模擬する試験にも対応します

信頼の基本スペック

電圧確度±0.1%、電流確度±0.2%と大容量ながらも高確度。
出力リプルと出力ノイズは非常に小さく、過渡応答も1.5ms以下と高速応答です。
評価試験用として、生産設備用として幅広い用途に対応します。

電源入力

いずれの機種も、AC180V〜460V入力(47Hz〜63Hz)です。200V系/400V系に1台で対応しますので、移設などで電源系が変わっても使用できます。

保護機能

負荷を保護するため、過電圧(OVP)、過電流(OCP)、過電力(OPP)、過熱(OTP)保護、および電源ライン異常を検知する機能を装備しています。
異常が発生した場合は、出力がシャットダウンされます。

簡単操作!

WVGA TFTタッチスクリーンを採用。
右側の3つのノブと2つのキーで、簡単操作を実現。

Webサーバ & コントロールソフトウェア

LXI Webサーバ

LXI規格に対応したWebサーバを内蔵。WebブラウザからWPシリーズをコントロール可能です。 

コントロールソフトウェア

デジタルインタフェースを通して、WPシリーズをリモート制御可能なコントロールソフトウェアを用意しています。 

PCからのリモート制御とシーケンス編集・実行制御を行うソフトウェアで、各種試験や検査の自動化・システム化をサポートします。
リモート制御では、出力の基本パラメタをPCから設定・制御可能です。
シーケンス機能では、電圧・電流・電力、時間などのパラメタをプログラムして順次出力することができます。

  • WPシリーズ コントロールソフトウェアは本サイトからダウンロードにてご提供します。

リモートコントロール機能

電圧・電流・電力、時間、リミッタなどをPC 経由で設定・実行します。
実行時には、実際の出力電圧・電流・電力を表示。
PC を利用したリモートコントローラとしてご利用いただけます。

シーケンス機能

編集画面
実行画面

電圧・電流・電力、時間などのパラメタをプログラムして順次出力します。
また、PC に保存したシーケンスを任意の順番で実行することも可能です。
グラフ表示を確認しながら、複雑なシーケンスパターンを容易に作成できます。

  • 1つのシーケンスあたり、500ステップまで設定可能
  • 16個のシーケンスを組み合わせて最大8000ステップのシーケンスを設定可能
  • 設定項目:電圧、電流、電力、時間
  • シーケンス制御:開始、一時停止と再開、停止、繰り返し回数、データ収集(最小サンプルレート 0.2秒)

グラフ表示

シーケンスプログラム実行時のグラフを表示可能です。

左のグラフ は、横軸:時間、縦軸:電圧・電流・電力で表示した例です。電圧は緑色の線、電流は赤色の線、電力は黄色の線で表示されます。

アプリケーション

パワーコンディショナの評価 〜太陽電池・燃料電池模擬〜 

家庭用から産業用まで、各種パワーコンディショナの試験において、太陽電池・燃料電池の模擬電源として幅広く使用できます。

太陽光発電システム用パワーコンディショナの高電圧化

パワーコンディショナは、容量が同じならば電圧が高い方が電流が小さくて済み、損失を低減できることから、“高電圧化”が進んでいます。直流回路を高電圧化することで、太陽電池ストリングの直列数を増やし、並列数を減らすことがきるので、配線も簡素化され、太陽光発電システムの導入コストやランニングコストの低減にもつながります。
最大1950VのWPシリーズは、高電圧試験のニーズに対応します。

ダイオード・LED・電力用半導体素子の評価

CV・CC優先モード

WPシリーズは、CV(定電圧)優先モードとCC(定電流)優先モードを選択できます。
コンデンサや非線形素子など、CVで駆動するとオーバシュートが発生する負荷の場合、CC優先モードを選択すると、オーバシュートを抑制することができます。

EV/HEV用インバータ・モータの評価

大容量化が進む車載用インバータの試験において、駆動システムの評価に大容量直流電源が必要です。WPシリーズは大容量に対応する上、オートレンジ出力により、システムにあわせた最適な試験電圧・電流を供給可能です。

鉛電池・リチウムイオン電池の充電試験

直並列組換え接続に対応

バッテリは、セルを直並列に組み合わせ、用途にあわせた電圧と容量のモジュールを作ります。
充電試験には、WPシリーズのように1台でさまざまな電圧と電流の組み合わせが可能なオートレンジ出力の電源が有用です。

パワー部品の評価

電圧電流重畳試験

EV用インバータなどに使用されるコンデンサやインダクタなどの部品の特性は、電圧や電流に依存することがあります。
そのため、部品を評価する際、実際の使用条件で試験をすることが重要です。
右の図は、直流重畳インダクタンス測定システムの例です。
インダクタの直流重畳にCCモードの直流電源を使用します。

大容量・大電流・高電圧・オートレンジ出力の特長を活かして、さまざまな試験に対応します。

  • 半導体試験装置用電源
  • LED試験用電源
  • コンデンサ試験用電源
  • バッテリ充電試験用電源
  • ホットスタンピング加熱用電源
  • ランプ試験用電源
  • デバイスストレス試験用電源
  • ワイヤハーネス/開閉器/コネクタ試験用電源
  • コンバータ(DC/DC, DC/AC)試験用電源
  • 車載機器試験用電源
  • FA/PA機器製造用電源
  • 通信機器製造用電源
  • 太陽光発電インバータ試験用電源
  • 鉄道電気設備・機器試験用電源

大電流出力時の配線

大電流電源の導入にあたっては、電流容量にあわせた適切なブスバーを選定することが重要です。また、並列接続時には各電源と負荷までの等長配線などを考慮する必要があります。千代田エレクトロニクスは、表面処理用電源で大電流を扱うノウハウを蓄積していますので、電源設備の納入・設置から試運転調整、増設や入れ替えのご相談まで、きめ細かく対応いたしますので、是非ご相談ください。

パワーディストリビューションユニット

並列接続時の配線簡素化、突入電流を抑制するための電源の順次起動などが可能なユニットもご用意しています。

詳細はお問い合わせください。

仕様
外形寸法

オプション

オプション

  • /1 絶縁アナログインタフェース

    • ご注文時オプション(ご購入後に追加する場合※の型名 10YTP000ANAWP)

    ¥65,000(税抜)

  • /2 GPIBインタフェース

    • ご注文時オプション(ご購入後に追加する場合※の型名 10YTP000488WP)

    ¥65,000(税抜)

  • /3 RS422/485/USBインタフェース

    • ご注文時オプション(ご購入後に追加する場合※の型名 10YTP000422WP)

    ¥65,000(税抜)

  • 10YTP0000CLWP 並列接続ケーブルセット

    • 2Pケーブル1本、LANケーブル2本のセット

    ¥12,000(税抜)

  • 別途、引き取り作業費用を申し受けます。

WPシリーズの以下の製品は、輸出貿易管理令別表第1、2項(36)直流電源装置の該当品です。
日本国外に持ち出す際は、日本国政府の輸出許可が必要です。
WP250-120(E/A/EA)、WP350-84(E/A/EA)、WP500-60(E/A/EA)、WP250-180(E/A/EA)、WP350-126(E/A/EA)、
WP500-90(E/A/EA)、WP650-69(E/A/EA)、WP750-60(E/A/EA)、WP650-81(E/A/EA)

ダウンロード

カタログ

コントロールソフトウェア

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