めっき
金属や非金属などの固体表面に耐食性・装飾性・機能性を持たせる金属を成膜
めっき加工には、目的や用途によりさまざまな種類があります。代表的なめっき加工である電気めっきは、直流電源を用いて、被めっき物の表面に金属イオンの還元反応を生じさせて金属を析出させます。
当社では、金属の種類や加工方法などにより、小型から大型、パルス出力やPR(極性反転)出力など多様な直流電源をご用意しています。
めっきの目的
- ①
耐食性
耐食性金属素材などで錆の発生を抑え、腐食から守ります。機械部品や建築資材などで使用されます。
- ②
装飾性
装飾性見た目を美しく仕上げることが目的で、金・銀・プラチナなどが有名です。
車の内外装、家電製品の外装やアクセサリなどで使用されています。 - ③
機能性
機能性素材に導電性・摩耗性・耐熱性など様々な機能を持たせます。電子部品や機械部品などで使用されています。
電気めっき原理

析出反応
−極(陰極)の反応
金属へ還元(金属化と電子受取)

+極(陽極)の反応
金属をイオン化してメッキ液に溶かし出します。

電気めっきの種類と用途
めっきの種類 | 用途 | 業界 | 目的 |
---|---|---|---|
硬質クロム | 各種シリンダ、印刷用ロールなど | 自動車業界、建機メーカなど | 耐摩耗性、耐食性、光沢 |
ニッケル クロム |
防錆、光沢が必要な部品など | 自動車業界、家電業界など | 耐食性、光沢 |
亜鉛 | 防錆が必要な部品など | 自動車業界、建材業界など | 耐食性 |
銅 | 導電性が必要な部品など | 自動車業界、プリント基板メーカなど | 導電性 |
金 | 耐食性、導電性が必要な部品など | 半導体業界、コネクタ業界など | 耐食性、導電性 |
プラスチック | 装飾性 | 自動車業界、家電業界など | 耐食性、光沢 |
NF千代田エレクトロニクスの直流電源ならば…
PR(極性反転)電源、パルス電源
PR(極性反転)電源は直流出力を正負反転する電源で、硬質クロムめっきや電解洗浄などで使用されています。
アルマイト(陽極酸化処理)やプリント基板のスルーホールめっきでは、極性をミリ秒単位で反転する高速PR電源が使われます。
金などの貴金属めっきでは、直流出力のON/OFFをミリ秒単位繰り返すパルス電源が使用されます。
ラインナップ
- NC-PRシリーズ
- JP-PRシリーズ
- Dutyシリーズ(高速PR電源)
- HiPRシリーズ(高速PR電源)
- MPS-Ⅱシリーズ
- 各シリーズ毎の仕様については、当社サイトの製品情報を参照下さい。
耐環境性を考慮した構造
めっき現場は、腐食性ガス・高温多湿・塵埃といった非常に過酷な場所に設置されることが多く、常に故障のリスクがあります。
当社のめっき用電源は、冷却すべき部品とそうでない部品の配置を明確に分けて遮断することで、故障のリスクを極限まで減らしています。