海水電解

次亜塩素酸ナトリウムの精製

火力や原子力といった発電所では、タービンなどの冷却用として大量の海水を使用しています。海水内には、微生物や貝類といった生物が混入しており、これらが取水管などに付着することで、取水ポンプの負荷が増えます。
また、熱交換器などに付着することで冷却能力に多大な影響が出ます。海水を電解することで「次亜塩素酸ナトリウム」を精製し、それを取水口に注入することで生物の付着を防ぐことができます。海水電解装置には、直流電流を印加するために直流電源が使われています。発電所の他にも艦船に搭載されたり、水族館などで使用されています。

システム概要

電解槽で海水や塩水に直流電流を印加することで、陽極に酸素と塩素、陰極に水素と苛性ソーダが生成されます。
この塩素と苛性ソーダが結びついたものが次亜塩素酸ナトリウムとなります。脱気槽を通して注入口から次亜塩素酸ナトリウムを取水口に戻します。

構成図

Solution

NF千代田エレクトロニクスの直流電源ならば…

さまざまなカスタム対応が可能

装置としての精製量に応じて、弊社では電圧10V~200V、電流100A~4000A程度にて、直流電源に多くの実績があります。また沿岸エリアでの耐塩仕様や屋外仕様、装置の制御盤機能も兼ねた電源盤などの要求に対して、都度カスタムにて対応しています。

インバータPWM制御方式にも対応

制御方式としては、サイリスタ位相制御方式が一般的ですが、インバータPWM制御方式での対応も可能です。

サイリスタ型直流電源
インバータ型直流電源
  サイリスタ型直流電源 インバータ型直流電源
入力 AC 三相 200V or 400V
出力電圧 DC10 ~ 200V
出力電流 100 ~ 4000A
最大出力電力 750kW 160kW
制御方式 サイリスタ位相制御 インバータPWM制御

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